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知っておきたい!相続税の3つの誤解
知っておきたい!相続税の3つの誤解

知っておきたい!相続税の3つの誤解

「相続税を減らしたいからアパートを建てる」
「賃貸にすれば評価額が下がるから安心」
「子どもが困らないように不動産を残しておけば大丈夫」

こうした考え方は、相続に関する現場でよく耳にする“常識”です。
しかし実は、これらの多くが誤解に基づいています。

今回は、相続税にまつわる代表的な「3つの誤解」と、それがなぜ危険なのかを解説します。


誤解1:「アパート=節税になる」

かつては「土地にアパートを建てれば相続税評価額が下がり、節税できる」という手法が盛んに行われていました。貸家建付地の評価減や、借入金による資産圧縮を利用できるためです。

しかし、現行の税制ではこの効果は限定的になっています。

  • 評価額の圧縮効果が小さい
     税制改正により、以前ほど大きな減額は見込めません。
  • 借入金が純資産を押し上げる場合も
     建築費を借入で賄った結果、むしろ相続税額が増えることもあります。
  • 建物の老朽化による価値下落
     築20年以上経つと市場価値は大きく下がり、残されたのは修繕費負担だけというケースも。

つまり「アパートを建てれば節税になる」という発想は、今の税制では誤解であり、場合によっては逆効果になるのです。


誤解2:「賃貸にすれば評価額が下がるから安心」

もう一つの誤解は、「貸家にしておけば相続税評価額が下がるから安心」というものです。

確かに、賃貸している不動産は自用地よりも低く評価されます。しかし、この効果には限界があります。

  • 入居率が低ければ意味がない
     空室が多いと収益性が落ち、売却しても価値がつきにくい。
  • 修繕費が相続人を圧迫
     築古物件は必ず修繕費がかかり、収益どころか赤字になることも。
  • 賃貸市場の変化を無視
     人口減少や新築偏重の需要変化で、地方や郊外では入居付けが難しい。

賃貸にして評価額が下がるのは一見メリットですが、**「残す価値のある賃貸物件かどうか」**が伴わなければ、相続人にとってはむしろ負担になります。


誤解3:「子どもが困らないように不動産を残せば安心」

「現金よりも不動産を残した方が子どもは安心できる」
そう考える親世代は多いですが、これも大きな誤解です。

実際には、残された子どもが困るケースが後を絶ちません。

  • 管理できない
     遠方に住んでいてアパート経営を続けられない。
  • 分けられない
     兄弟で共有すると修繕費や経営方針を巡ってトラブルに。
  • 売れない
     需要のない立地では買い手がつかず、固定資産税や維持費だけがかかる。

つまり、「子どもが困らないように残すつもり」が、逆に**「子どもが困る最大の原因」**になってしまうのです。


誤解を避けるために必要なこと

1. 「節税ありき」で考えない

節税はあくまで手段であり、目的ではありません。大切なのは「家族が安心して相続できるかどうか」です。

2. 相続人の意思を確認する

不動産を引き継ぐ子どもに「経営を続けたいか?」「売却を希望するか?」を確認することが重要です。

3. 専門家に相談する

税理士・司法書士・不動産コンサルタントなど、複数の専門家の意見を組み合わせることで、誤解に基づかない現実的な対策が可能になります。


実際のケーススタディ

ケース1:節税のつもりが「負動産」に

父が「節税のため」としてアパートを建築。相続時には修繕費が重なり、子どもは赤字経営を引き継ぐことに。結果「現金で残してほしかった」と不満に。

ケース2:分けられないアパート

3人兄弟が共同相続した賃貸物件。修繕費や売却方針で意見が割れ、家庭裁判所での調停に発展。兄弟関係に亀裂が生じた。

これらは、まさに「相続税の誤解」から始まったトラブルです。


まとめ

相続税対策における3つの代表的な誤解は、次の通りです。

  1. アパートを建てれば節税になる
  2. 賃貸にしておけば安心
  3. 子どもが困らないように不動産を残せば安心

これらはすべて、現代の税制や不動産市況では必ずしも正しくありません。
むしろ誤解に基づいて進めると、相続人に負担やトラブルを残す原因になります。

だからこそ、相続税対策を考える際には「節税」だけにとらわれず、

  • 家族の生活を守ること
  • 相続人が困らないこと
  • 専門家と連携して現実的な方法を選ぶこと

これらを大前提に進めていくことが大切です。

 

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