【セカンドオピニオン必須】専門家2人以上に相談せず「とりあえず建てる」の危険性不動産相続・相談コラム | 吉川・三郷エリアの不動産ならピタットハウス吉川店-株式会社アクシア-
【セカンドオピニオン必須】
専門家2人以上に相談せず「とりあえず建てる」の危険性
※画像はアパートのイメージ画像です。実際の建物、団体は関係ありません。予めご了承ください。
「土地を持っているなら、とりあえずアパートを建てれば相続税対策になる」
そんな営業トークを聞いたことはありませんか?
確かに一昔前は「アパート=節税」と言われ、多くの地主が建築を決断しました。しかし、専門家に相談せずに建てたアパートは、相続税の節税どころか、赤字経営や家族トラブルを招く危険性があります。
今回は「とりあえず建てる」ことのリスクを整理し、なぜ専門家の関与が不可欠なのかを解説します。
1. 営業トークを鵜呑みにするリスク
ハウスメーカーや建設会社の営業マンは、「相続税が減りますよ」「家賃収入で将来も安心ですよ」と強調します。
しかし、そのシミュレーションは次のような「前提条件」が盛り込まれていることが少なくありません。
- 借入が徐々に減っていく
- 修繕費を考慮していない
- 家賃が将来も下がらないと仮定
- 相続税評価の圧縮効果を過大に見積もる
このような“都合の良い数字”で描かれた計画を信じて建ててしまうと、後で「話が違う」となるのは必然です。
2. 専門家不在のまま進めると起きる問題
アパート建築は税務・法務・不動産市場の3つの知識が必要な複雑な領域です。専門家に相談せず進めると、次のようなリスクが高まります。
- 相続税の節税効果が限定的
思ったほど評価額が下がらず、節税にならない。 - 借入負担が重くのしかかる
アパートローンの返済が家計を圧迫。相続後に赤字経営になる。 - 空室リスクを見誤る
市場調査不足で、入居需要が少ないエリアに建ててしまう。 - 家族の将来像を無視
相続人が経営を引き継ぐ意思がなく、「負動産」化する。
専門家が入っていれば回避できる問題でも、営業マンだけの提案に従ってしまうと、こうした落とし穴に気づけないのです。
3. 実際の失敗事例
事例1:節税どころか税額が増加
地主が勧められるままにアパートを建築。借入したが建物分の資産が増えたため思ったような節税効果はなかった。借入は徐々に減っていき、かえって相続税額が増えてしまった。
事例2:家賃収入の過大予測
シミュレーションでは年間1,200万円の収入を想定。しかし現実には空室が続き、実際の収入は800万円。修繕費も重なり、赤字に転落。
事例3:相続人の不満
父が建てたアパートを長男が相続。次男は現金を受け取ったが、数年後にアパートの価値が下落。「自分ばかり損をした」と兄弟関係が悪化。
これらはいずれも「建てる前に専門家に相談していれば避けられた」ケースです。
4. どんな専門家に相談すべきか?
アパート相続対策には、複数の専門家の知恵を組み合わせる必要があります。
- 税理士:将来的な借入と収益を見込んだ相続税のシミュレーション、節税の是非判断
- 司法書士:登記や権利関係の整理、遺言書作成サポート
- 不動産コンサルタント:賃貸需要の調査、利回りの現実的な試算
- 建築士:建物の耐久性や将来の修繕計画
営業マンは建物を建てるプロかもしれませんが、相続や不動産経営の専門家ではありません。だからこそ、中立的な立場の専門家を必ず入れることが大切です。
5. 「建てる」前に検討すべきこと
① 相続人の意思
本当に子どもがアパート経営を引き継ぎたいのか? 将来の家族の生活設計と合致しているか?
② 将来の収支シミュレーション
家賃下落や空室率、修繕費を現実的に見込んだシミュレーションを行う。
③ 他の相続対策との比較
小規模宅地特例や生前贈与、保険の活用など、アパート建築以外にも有効な方法がある。
④ 出口戦略
相続後に「保有するのか」「売却するのか」、出口を想定しておくことが重要。
6. 専門家に相談するメリット
- 冷静な判断ができる
営業トークに流されず、本当に必要かどうかを判断できる。 - 長期的な視点で対策できる
相続税だけでなく、修繕・管理・相続人の生活まで含めた対策が可能。 - トラブル防止になる
遺言や分割方法を事前に整えることで、家族の争いを防げる。
まとめ
アパート建築は「とりあえずやっておけば節税になる」という単純な話ではありません。
- 節税効果が限定的である
- 借入や修繕で赤字化するリスクがある
- 相続人の負担やトラブルを生む可能性がある
だからこそ、専門家に相談せず「とりあえず建てる」ことが最も危険なのです。
相続税を減らすことが目的ではなく、家族に安心を残すことが真の相続対策。
税理士・司法書士・不動産の専門家に相談しながら、冷静で持続可能な対策を検討していきましょう。
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